
会期:2018/3/15(木)〜3/27(火)
12:00〜19:00(最終日 17:00)
※3/20(火)休廊
3/17(土)17:00〜ささやかながらオープニングパーティーを開催します。
コンセプト
今回の個展では、
【聖なる俗物・愛すべきまがい物】
〜人間とは、聖と俗が混在する愛すべきまがい物である。〜
というサブタイトルをつけました。
人間の心の中には、善と悪がそれぞれ存在する・・・というよりも、
聖と俗がいっしょくたに混在すると考えた方が、僕的にはしっくりきます。
僕自身は究極の俗物ですが、わずかながらも“聖なる部分”というものも持ち合わせておりまして、
現在、犬や猫と暮らしていて、彼らを見つめる眼差しについては、僕の中の唯一の聖なる部分であると思っています。
おそらく、人間とはそういうものなのではないか・・・と思うのです。
信じられないほど神がかった善人というのもどこかには存在するのかもしれないですし、
想像もつかないほどのサイコパスな悪人というのもどこかに存在するのでしょうが、
平々凡々人人(へいへいぼんぼんじんじん)な我々は、善悪で物事を判断しているというよりも、
その時々の感覚や感情で“聖・俗入り混じった行動”をとってしまっているに過ぎないのではないか・・・と。
日々暮らしていく時間の流れの中で、生きていくための大なり小なりの決断は、
正しい・正しくない。善・悪。ということではなく、
聖・俗がごちゃごちゃに混在した心の中から、下されるのではなかろうか・・・と。
僕は、そんな、愚かにして尊く、俗にして聖なる、
ただのまがい物(者)でしかない人間という存在を愛したいのです。
これは、僕なりの人間賛歌です。
生きることを肯定することこそ、アートのあるべき姿であると思うからです。
2018年 2月 下地貴之
略歴
1974 東京生まれ
1999 東京芸術大学 油画専攻 卒業
2005 プロローグ展(’06)ギャラリーアートポイント(東京・銀座)
2007 個展 ギャラリー2+(’08、’10)(東京・銀座)
2008 個展 ギャラリーTOMOE(沖縄・宮古島)
2010 個展 Gallery Barco('12、’16)(東京・亀有)
2012 零のゼロ2012 埼玉県立近代美術館
びしき展1st〜5th 銀座井上画廊(〜'17)(東京・銀座)
2013 第1回ホキ美術館大賞展 入選
2017 びしき展 in奄美 田中一村記念美術館
2018 びしき展6th ギャラリー日比谷(東京・有楽町)